地震震源の可視化
Earthquake Visualization

近年、東海地震や南海地震などの大型地震が近い将来発生するとの予測もあり、地震防災への関心が高まっています。 地震防災を的確に行うためには、地震現象のメカニズムを解明し、地震予知や被害予測を精度よく行うことが必要であり、 現在、多くの研究機関がこれに取り組んでいます。 例えば，震源分布を把握することにより、ボーリング調査が困難な地域の地盤構造や活断層をある程度推定することもできます。

地震現象のメカニズムの解明やシミュレーションには、 過去の地震データ、地殻変動データ、地下構造に関するデータなど多種のデータを用いる必要がありますが、 その量は膨大なものです。そのため、大規模・多変量データの可視化技術や解析支援のための技術は必要不可欠です。

そこで本研究では特に、地震に関する各種データの、専門家による解析を目的とした可視化表示システムの開発を進めています。 我々の研究グループでは地震防災だけでなく都市計画の専門家とも連携して、地震被害の予測システムの開発も進めています。

論文等
Publication

地震データ解析のための震源分布の３Ｄ表示システム

海渡麻美, 渡邉絵美, 中 貴俊, 山田雅之, 遠藤 守, 宮崎慎也, 長谷川純一
芸術科学会論文誌, Vol. 4 No. 2, pp. 54-67, 2005.6

Visualization of Seismic-center Distribution Data for Earthquake Prediction

Naka T, Yamada M, Endo M, Miyazaki S, Hasegawa J
Proc. Nicograph International 2006, Seoul, session V Simulation.,2006.6

地震データ解析のための震源地点分布の可視化表示に関する研究

海渡麻美, 渡邉絵美, 中貴俊, 山田雅之, 遠藤守, 宮崎慎也, 長谷川純一
電子情報通信学会MVE研究会, 2004-34 , pp.19-24, 豊田, 2004.10

地震データ解析のための震源分布の3D 表示システム

海渡麻美，渡邉絵美，中貴俊，山田雅之，遠藤守，宮崎慎也，長谷川純一
第20回NICOGRAPH論文コンテスト論文集, pp.107-112, 2004.11