照会事項に対する回答書 ご指摘1 頂点の過去の座標値を保存する理由について 頂点を含め,折り紙の過去の状態を再生するために必要な情報を保持する理由は,折り操作のやり直し (Undo) を可能にするためです.本システムに限らず,操作を反復して(積み重ねて)物体を加工していくような場合には,この Undo 機能は極めて重要であると考えられます.ご指摘のとおり,過去の座標値の履歴の使用目的に関する記述が欠如しておりましたので,P.13 4.6節として新たに追加しました. ご指摘2 面セル,辺セル内のセルポインタが書き換えられてしまっても復元できる理由について ご指摘により4.6節に付け加えましたように,各セルは図5,図6に示されている項目以外にそれ自身が何手順目に生成されたかという情報を保持しています.これにより, Undo が行われた場合に消去されるべきセルを選択することができるわけです.変更された面セル,辺セル内のセルポインタにつきましても,指示しているセルが消滅したときだけ,その指示を消滅するセルの親のセルに変更すれば十分です(親のセルは唯一ですから).例えば図6(b)で面セルF2が消去される際には,辺セルE2内の面セルポインタがF2からF0に変更されます.